データベースの冒険

データベースの冒険

データベースの冒険

すると、CPUは、ものすごいスピードでわたしをCD-ROMから出したわ。》といって出てきたデータベース・プログラムのベース(ちゃん?)が繰り広げる、コンピュータのを擬人化した物語です。ちょっとトロン(うさぎ文学日記 - 「トロン」の世界観はキン肉マンに影響を与えていた)に似てるかも。

「必要な容量は?」
「4メガです」
最低でもそれくらいないと、仕事ができない。表を広げたり、ほかにもやらなきゃならないことがたくさんあるもの。

とか、インターネットに接続するモデムが出てきたときに

ふたりの助手がわたしの両わきをかかえた。
「変形器へ入ってください!」
「えっ、どうして?」
許可もなくここにいることに気づかれやしないかとひやひやしながら、わたしは抵抗した。
「もちろん、あなたを変形させるためです。さあ!」

とか言ってカプセリングしてるところに、ちょっと萌えた。(ウソ


と、全編こんな具合の物語構成なので、コンピュータをさわっている人なら、違う意味で入り込めそう。w
ウイルスの襲撃があったり、決死の脱出劇があったり、実はベースちゃんが密命を帯びているとか、最後には巨大な敵と戦うとか、ストーリーもなかなかハリウッド調です。やっぱり、トロンっぽいかも。
子供向けだと思うのですが、全体的に文字が大きめで、コンピュータ用語はすべて注釈で解説が入っています。コンピュータが好きな子なら、読んでもおもしろいかも。もちろん、大きいお友達も楽しめると思うよ。