生き方

生き方―人間として一番大切なこと

生き方―人間として一番大切なこと

合理的を好しとする人が、そういう視点で読むとバカバカしい本かもしれませんが、思いやりの心がある人が読めば、その生き方に必ず共感できる部分が多い一冊です。40万部売れているそうなので、皆、「生き方」の答えを探しているんでしょうか。

人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力

京セラとKDDIを立ち上げた稲盛氏が表現した、幸福を得るための式だそうです。ここで重要なのは”考え方”という部分で、心のあり方や生きる姿勢といったことを含みます。

謙虚さのもつ美徳の大事さについて、切々と説いています。楽してお金を儲ける合理的ということを求めるのではなく、労働を生活の糧を得るための物質的な手段とする以外に、心を磨き、人格を練るという精神的な意義もおおいに含まれてる。氏は《思いやりや利他の心が忘れ去られてしまえば、残るのはおのれの欲望だけ》と述べています。そして、自分の人間性を向上させるためには、努力を惜しまず一生懸命働き、精進することが勧められています。

リーダーには才よりも徳が求められる》のだそうです。権威があり、知性を備えているように見える人でも、その中身は備わっていないと見えてしまう人がいますよね。まぁ、そういう私も「利己より利他の心を持つ方がいい」と、心で思っている程度ですので、美徳が感じられるような生き方からはまだ遠いようです。一生懸命働いて精進します。《そこへ達することより、そこへ達しようと努めることが大切》ということだそうです。