インターネットフォレンジック ”超入門”にすべき
インターネットフォレンジック ―ネット犯罪を解決する電子証拠の収集と分析
- 作者: Robert Jones,エディックス
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: 単行本
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HTTPやメールの偽装らへんを研究していた時期があるので、「インターネットフォレンジック ―ネット犯罪を解決する電子証拠の収集と分析」というタイトルに惹かれて購入してみた。”コンピュータ”・フォレンジックではなく、”インターネット”・フォレンジックです。帯には「インターネット/メール犯罪を暴く実践テクニック!」とあります。
本書を手にとって、冒頭の目次を開いたらへんから、ちょっと嫌な予感。内容が簡単すぎた。実践テクニックというにはほど遠く、HTTPプロトコルの触りと、メールメッセージの簡単な説明、stringsの使い方ぐらいで、あとは雑感といった感じでした。訳自体は悪くはないが、日本特有のものにはまったく触れていない。
目次は下記のオライリーのページを参考にどうぞ。
内容としては下記ぐらいなので、超入門書としてはよい。しかし実践に使えない(特に日本では)。
- メール:メッセージの構造、ヘッダーの偽造方法
- Webサイト:構成ページやディレクトリの調査法
- Webサーバー:ヘッダーやレコードの調査からわかること
- ブラウザ:訪問でどんな情報が漏れているのか。個人情報を保護するための方法 など
私の今夜わかるシリーズのHTTPやメールプロトコルで詳しく学ぶか、棚において引っ張り出して調べた方がよっぽど応用が利く。また、stringsじゃなくて、jstringsを使うとかさ。@ITなどの記事を読むとか。そっちの方がよい。