山芋の話、「いちょういも」と「大和いも」

関西と関東で呼び方が違う食べ物にはいくつかある。その中でも、関西圏から関東圏に引っ越してきて5年ぐらい経つが未だに混乱してしまうのが山芋の種類についてである。すりこぎみたいな長いのが「長いも」なのは問題がないが、よく騙されるのが「いちょういも」と「大和いも」の違いである。
「いちょういも」は名前の通り、銀杏のような形をしている山芋のことなので間違えようがない名称である。しかし、関東ではこの「いちょういも」を「大和いも」と呼ぶこともあるのだ。
ちなみに普通「大和いも」というのは、丸っこい塊みたいな山芋の種類である。関東ではこれを「つくね芋」と呼んで区別しているようだ。というか、この「大和イモ(つくね芋)」を売っているのをほとんど見かけない。


個人的にはこの「大和イモ(つくね芋)」がとても好きなのである。粘りっけが強くて、出汁で溶いてもぜんぜん負けない粘りが好きだ。でも、手に入りにくいので思いを馳せるのみである。「大和いも買ってきたー」と言われて、「いちょういも」だと、一瞬「大和イモ(つくね芋)」だと思うからぬか喜びな感じがする。
夏の疲れは山芋に含まれる「ムチン」という成分がいいそうな。嗚呼、大和いもが食ひたい。>誰となく


山いもが「山のうなぎ」と呼ばれるわけは? 第47回
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