殺意・鬼哭

乃南アサ双葉文庫、667円+税


前後編に分かれていて別の話となっている。前編は殺人者の話で、後編は被害者の話だ。しかも、後編は刺されてから死ぬまでの3分間ぐらいの意識の流れを書いている。


人は3分でどこまで考えられるのだろうか。よく、死ぬ前には走馬灯が流れて人生がフラッシュバーック!みたいな話を聞くけど、それぐらい壮大なドラマが見れるのかしら。漫画の東京大学物語の妄想みたいに、果てしない妄想を繰り広げて「この間、0.1秒」ってなのもあるから、いろいろできるのだろう。

私も結構妄想が好きだ。脳内でいろいろ繰り広げられる。といっても、時間の流れは通常の流れだと感じている。0.1秒だとかそんなことはない。3分だったとしたら、3分で考えられるようないたって普通な妄想しかできん。


「うーん、三分しかないのぉ?」とか思ってるうちに屍になってしまいそうです。私。