ロシア・PHDays2012 レポートなど

セブから帰り、白浜から帰った翌週からロシアのモスクワで行われた「PHDays2012」というセキュリティカンファレンスに行っていました。初ロシア。
セブに行くためパスポートを旅行会社などに預けられないため、ビザ取るのも自分で大使館に行ったりしたので結構大変でした。

PHD 2012


たくさんの暗号の著書などで有名なブルース・シュナイアー氏がキーノートスピーチでした。その他にも、John the ripperの開発者が講演するなど盛りだくさんでした。


カンファレンスの詳細は弊誌ScanNetSecurityのレポートを参照して下さい。フォトレポートでお届けしています。日本からCTFに参加したチームTachikomaは9位と大健闘でした。


私はたんなる観客として趣味で行ってきたので、CTFには参加していません。
飛び入りで参加したのは、「Too Drunk to Hack NG」という競技で、アジア人唯一の参加です。
ルールは30分の間にWAFに検知されたらお酒を1杯飲むというものです。酒はロシアらしいウォッカテキーラが選べる優しい仕様。お酌はロシア美人が容赦なく注ぎます。

5分ごとに1杯のはずが、なぜかノリノリのロシア人が乾杯連発でたぶん12杯ぐらい飲みました。お酒が強くてよかったです。ロシア人にも負けていません。
景品のTシャツ頂きました。競技後は「オマエ、すごい飲むな」とロシア美人ではなく、おっさん連中にモテモテでした…。

PHDays以外

せっかくロシアに行ったので、少し観光の時間も取っておきました。

定番の赤の広場に行ってきました。ミッション:インポッシブルで爆破されたはずのクレムリンも復旧したようです。

クレムリンの中にも潜入してきました。十二使徒教会などが美しいです。
観光の道から一歩でも外れると、ミルコ・クロコップみたいな警官に怒られます。ました。w

PHDの会場近くにあるのは救世主ハリストス大聖堂、夜景も美しいです。

モスクワ中心街からほどちかいところにある世界遺産のコロメンスコエ。自然の中に美しい建物が点在しています。

ホテルの近くには名曲「白鳥の湖」の湖だと言われているノヴォデーヴィッチ修道院。美しいです。あまりに綺麗で、旅先のジョギングコースとして2回も行きました。

ロシアのGoogle的企業のYandex社も見学してきました。素敵なファシリティのオフィスでした。

こちらはロシアの定番土産のスターバックスマトリョーシカ柄のタンブラー。かわいいですね。日本だとヤフオクで定価の2〜3倍ぐらいで転売されていました。w

ロシア・モスクワあるある

  • タクシーが街に少ない。いたら白タク。友達に呼んでもらったけど、値段は日本並みかも。
  • 5月下旬〜6月初旬のモスクワは暖かかった。シャツか半袖でもいけるぐらい。でも、寒い日もある。
  • 雨は急に降り出して、すぐに止んだりする。弱いスコールみたいなのがたまにあった。
  • 街中をポプラの綿毛が飛びまくってる。デカイ。そして、どうやら私はその花粉症らしい…。
  • 東京の人より歩くのが速い。カラダが大きくて足が長いからか?
  • とにかく若い女性は美人が多い。スタイルもいい。背が高い。
  • お寿司はやっぱりこの国でも流行ってる。いわゆるカリフォルニアロールなど。
  • 日本的なお会計方式。端数の小銭を出せとよく言われる。
  • 地下鉄は三分に一度来る。時刻表通りとか無意味。
  • 地下鉄速い。加速が速い。ドアもギロチンみたいに閉まる。エスカレーターも速い。

おもしろくて綺麗な国でした。また機会があれば行ってみたいです。
ロシアに行くならキリル文字を覚えていくことをオススメします。何となく難しそうですが、顔文字(;´Д`)などでもお馴染みなので一夜漬けで覚えられるレベルです。意味はわからなくても、読めるだけで大助かりです。

Nmap 6 Released! 大きな6つの改善点

Nmap の新バージョン Nmap 6 がリリースされました。メジャーバージョンアップで改善された6つのポイントは下記の通りです。

  1. NSE (Nmap Scripting Engine) の機能強化
    • スクリプトがNmap 5 の59個に比べて、6 は348個と大幅に増えています。
  2. Webスキャニング機能強化
    • より効率の良いWebスパイダーやブルートフォース認証クラック、SSL、HTTPパイプライン、キャッシュなど、Web時代に合わせた進化だそうです。
  3. Full IPv6 サポート
    • IPv6 をフルサポートしました。
  4. パケットジェネレーター Nping 搭載
    • Nping というさまざまなプロトコルに対応したパケットジェネレーターが搭載されました。ヘッダーの上書きやレスポンス分析などの機能があります。
  5. Zenmap GUI の機能強化
    • GUI画面と結果表示の改善が行われています。
  6. スキャン速度の向上
    • Nmapは15周年を迎えて、パフォーマンスを更に改善したとのことです。

まだまだポートスキャナー(すでにそれだけではありませんが)のデファクトスタンダードの地位は譲りそうにもありませんね。

詳細はこちらをどうぞ。各種OSバージョン揃っています。

セブ島2週間短期留学まとめ - ラングリッチ

仕事の忙しさが、GW前に一段落したので、GW明けから流行りの?セブ島へ英語を勉強しに超短期留学してきました。ちなみに初留学。
滞在期間は5月6日(日)〜5月19日(土)の2週間です。 (授業は5月7日〜5月18日)

留学に行った目的は下記の二つでした。

  • 会話経験に乏しいため会話目的。セキュリティ関連の英語記事の翻訳は何とか時間を掛けたらできるけど、会話をとにかくしたかった。できれば、テクニカルな会話ができればなおよし。
  • 東京から離れて、海外で仕事をするための予行演習。主に自社とScanNetSecurityなどの日常業務、ちょうど書籍を2冊抱えていたので執筆なども。

行ったのはラングリッチ。広告や記事をどこかで見た方も多いのでは?

どんな学校だった?

授業は4時間、6時間、8時間コースから選べます。私は6時間コースを選びました。朝9時〜12時、13時〜16時で1.5時間×4コマで授業が進みます。
初日の午前にテストとインタビューがあって、自分のレベルと希望のカリキュラムを確かめます。そして、基本的に1コマずつ担当の先生が付くようになってて、マンツーマンの授業です。私の場合は3人が2週間同じ先生で、1人が1週間で変わりました。理由はその先生がオンライン側に行ったみたいです。


ちなみにカリキュラムは提案されますが、そのカリキュラムの授業が用意されるわけではありません。そのため、毎日何をやるかは自分で考えておいた方がよいです。無駄にフリートークして過ごしてしまいがちです。
私は1冊テキストを買ったので、それを3分の1〜半分ぐらいやって、残りはフリートーク

フリートークでは先生の1人がコンピュータ系の大学を卒業していたので、その先生の時はセキュリティ関連の技術や事象などを英語で説明するという、まさにやりたかったことをやっていました。
お陰様で2週間としてはかなり良い勉強ができたと思っています。特に今後、何を強化すべきかといった課題が見えてきたのが収穫かも知れません。

学校と宿泊場所は?

セブシティはいわゆるセブ島と行ってイメージするところではありません。たぶん日本人がイメージするのはマクタン島というところで、セブシティはセブ島にあり、普通の街中です。
セブシティはザ・アジアの街というところで、綺麗さとかからはほど遠いところです。ただ近くにはAyalaという巨大なショッピングモールがあり、そこは別世界のように綺麗で清潔です。スタバもあります。

物価は総じて安いです。瓶コーラは8PHP(1ペソ2円ぐらい。なので16円とか)、タクシー初乗り40Pとか。

宿泊するのは、学校の上のアパートメント。

たぶんセブシティとしてはいいところ。タクシーの運ちゃんに言うと、必ずわかるぐらい。でも、日本の感覚からすると安アパートだと思います。

私は何も問題がなく快適でしたけど。ただ、7月頃には新校舎にうつるみたいですね。


セブの人はみんな陽気で話し好き、歌うのが好きみたいです。アパートメントの警備員もよく話すので仲良くなったり、ジョリビー(フィリピンではマックより人気)でご飯食べていたら30分ぐらい話してくるおばちゃんとか。

あと、油断するとみんな歌ってる。通行人、レジのおばちゃんや警備員、仕事中でもみんな歌います。楽しそう。

他の参加者はどんな人?

留学生は私が行った時期は15人ぐらいいたかな。半分ぐらいは学校を休学してきている大学生、そして残りが会社を辞めて猶予期間のうちにきている社会人、有給できている社会人、私のように仕事を持ってきている人は他に1人ぐらいでした。
期間は一週間の超短期から半年ぐらいの人までばらばら。年齢層は20代前半が一番多かったかな。36歳の私は最年長ではありませんでしたが、間違いなく上位層です。ほとんどの人が独身です。結婚していたり、子持ちで来るというのは、かなり少ないのかもしれません。

アクティビティなどもあるし、英語という共通の目的もあるので、仲良くなれました。歳が少し離れた友達がたくさんできて嬉しかったです。

仕事はできた?

普段の仕事もこなすということも目的としていました。私の仕事の大半は講師とかコンサルなので、それはさすがに現地に行かないとできないことが多いので、それ以外の仕事をメインに。
授業は16時まででしたので、その後で仕事をするという日々です。
これは結構大変でした。9時〜16時でみっちり授業を受けた後に、仕事なのでかなりヘロヘロです。授業なんて十数年ぶりだし…。
他の参加者の方の多くは、授業後は自習していました。そのため、あまり遊び歩いたりする誘惑が少なくてよかったです。(たまに行ってましたけど)
次に行くなら、4時間コースにするかも。そうするとうまく仕事とバランスが取れそうです。

ネット環境については、宿泊する階によっては提供されているWi-Fiが使えたり、使えなかったりという状況です。私は別途GlobeのSIMを契約して使い放題していました。5日で220Pです。
ただどっちも遅いので、快適な環境が欲しい場合にはAyalaに隣接しているマリオットホテルのカフェで仕事しました。ここが一番快適かもしれません。

遊んだ?

同じアパートメントに泊まっていて、食堂で顔を合わせたりもするので、みんな結構仲良くなっています。
週末には学校の友達と Malapascuaというセブシティから車で4時間、船で30分の島に泊まったりして、ビーチで満点の星空の下でビールを飲んだりしていました。人生の中でもかなり上位の良い思い出になりました。

その他にも、スカイアドベンチャーというビルの38階を歩くアトラクションや、バトミントン大会、射撃、ジムに行って運動したり、毎日夜中にちょっと飲んだりしていました。

一本35P程度のサンミゲルを水のように消費する日々でもありました。

滞在中に50本は飲んだ気がします。


ブログを書くまでが留学だと、誰かが言っていたので、書き終えたこれにて留学生活を〆ます。
一緒に短い時間を過ごした皆さん、また会いましょう!

Bitcoinが犯罪の温床になるとFBIが警告

PtoPでやりとりする仮想通貨のBitcoin中央銀行的な存在がありません。故に、どこの国もBitcoinを取り締まることはありません。Bitcoinの価値を認めた使いたい人だけが使います。実際の円やドルなどの通貨との両替もできるので、相場もあります。

そのBitcoinが、マネーローンダリングなど犯罪の温床になることをFBIが警告しています。これは以前から危惧されていましたが、FBIが「Bitcoin Virtual Currency: Intelligence Unique Features Present Distinct Challenges for Deterring Illicit Activity(PDF)」というタイトルのレポートに詳しくまとめています。レポートの内容はBitcoinの仕組みから問題点など多岐に亘ります。