交換サイトMt GoxのハッキングとCSRFによりビットコインが暴落

ビットコインBitCoin)は仮想通貨で、中央銀行を持たずP2Pネットワーク上でやりとりされる。マイニングという暗号を解く行為を利用者が行うことにより、その時間と労力を提供することでコインを供給することができる。つまりマイニングは労働な訳で、換金性があり、経済があり、ビットコインの為替レートが存在するようです。

ビットコインの交換サイト Mt Goxがハッキングされたというニュースがあり、ユーザーIDやメールアドレス、ハッシュ化されたパスワード(ただしSaltなしのMD5!)などが漏えいしているとのこと。
さらに交換サイトにCSRF脆弱性があり、攻撃者によってビットコインの取引が強制されてしまうという攻撃も仕掛けられたようです。つまり、正規の利用者がログイン中のブラウザで、このCSRFが仕掛けられたページにアクセスすると、その利用者が意図しないビットコインの取引が行われてしまうということです。
そして、これらの2つのセキュリティ事件によってビットコインの価値の暴落が起き、4月から6月ぐらいは$30ほどで推移していたようですが、その後$10まで暴落し、$17当たりに今はあるようです。

$3000で259,684BTC(ビットコイン)を買った($1当たり86.5BTC)のに事件後の数分で暴落した人の嘆きも。

I’m Kevin and I'm the guy who bought 259684 BTC for under $3000 yesterday.

http://forum.bitcoin.org/index.php?topic=20207.0

ビットコイン自体は日本ではあまり見かけませんが、海外では徐々に利用者が広がりつつあったようです。600万ビットコインほど流通していたとか。
そして、CSRF脆弱性を使った事件の事例って少なかったのですが、この事例はCSRFの説明としてわかりやすいかもしれません。