「風紋」の続編、殺人者と殺された側のその後「晩鐘」 - 乃南 アサ

前作の「風紋」で、殺人事件を殺人者側の家族と殺された側の家族それぞれの立場で語っていた。「晩鐘」はその後10年ほど経過したという設定の小説である。引き込まれるのは、殺人者の子供だと知らずに育っている殺人者側の子供の心理描写や行動だ。
社会派を狙っているわけではないと思うのだが(狙ってるのかな?)、メディアで取り上げられる殺人事件の記事などが触れていない部分にスポットを当てている。事件の扱いやその後などについて考えさせられる小説でもある。


何か事件を起こす予定があるなら、その前にいっぺん読んだ方がいい。ww
でも、上下巻合わせて1400ページぐらいの大長編なので大変かも。

晩鐘 (上) 双葉文庫

乃南 アサ ¥1,000 (税込)
晩鐘 (上)    双葉文庫

晩鐘 (下) 双葉文庫

乃南 アサ ¥1,000 (税込)
晩鐘 (下)    双葉文庫