脳しんとう起こした人を初めて見た

三連休の週末は、サンアルピナ鹿島槍の向かいのスキー場のヤナバスキー場に行ってきました。ここは、リフトが二本しかない小さいスキー場なんですが、上から下まで全部スノボパークになっていたりするスノボ天国。普通のスキーヤーは帰れといったところだ。(ガンガン攻めてるスキーヤーもたまに見るけど)

わざわざ長野までスノボしにいってるのは、年に一回大阪と名古屋と関東圏の友達が一堂に会するイベントなのだ。もう6・7年は続いてるっぽい。俺は結構出席率がよくって5回ぐらい参加している。



好天のヤナバスキー場にて、午後券がもうすぐ切れる午後4時半ごろそれは起こった。リフトに乗っていたら、下に友達を発見した。天気もいいし、見通しのいいリフトなので、滑ってる人もリフトに乗ってる人も見分けがつく。

下からの友達の声が「折れたー」だった。

「んを!折れた!?」と横の友達と顔を見合わせた。リフトはぐんぐん登っていくので、その後が聞き取れない。「今のって、折れた?取れた?何が?」とか言っていた。後ろを振り返ってその友達を見ていたら、いつもはジャンプ台を果敢に攻めていくのに、ジャンプ台の横をしょぼーんと滑り降りていくのだ。その様子は間違いなく「折れた」ものだったのだろう。
その後、下のロッジまで追いついたところで、先に降りてた友達に聞いたらやはり「折れた」ということだそうな。医務室から出てきた話を聞くと、左手首が逝ったようだ。そして、その後は病院に急行!病院の先生はスキー場に似合った名医らしく、骨折でずれた骨をいとも簡単に正しい位置に治す御方だった。ギプスを付けた後は「ほっときゃ治るわ」とのお話を頂いた。ひとまず骨折の方は一段落した。


しかし、病院に運んでから、飯食って、皆と合流するまでに戻るまでの様子がおかしい。記憶が飛んでいるようだ。記憶の飛び方は、その日の出来事がとびとびになっている様子。そして、今話したことをすぐ忘れてしまうという短期の記憶が脳に留められないといった様子。なので、「俺、どうやって降りてきた?」という問答を70回ぐらいやった。その他にも「おでん定食」の話や「病院でうんこした、してない」の話なんかも何度も繰り返した。いやぁ、脳しんとうって初めて目の当たりにしたけど怖い。でも、途中から笑えてしょうがなかった。そんな不謹慎な私。まぁ、CTの結果が良好だったから笑ってられるんだけど。

脳しんとうで記憶があいまいだった彼ですが、終始「バレンタイン」の話と「意中の人」の話は的確に話してた。でも、何回も同じこと話してた。70回ぐらい。こういう状態になったときって、その人の大事なものとかがわかるのかなぁ(自白剤飲ませたらこんな感じなのかな)

よいバレンタインが過ごせるといいね。って、骨折3日目ではなぁ。。。ガンバレ!次はヘルメットかぶろうね。そして来年も逝こう!行こう!