梨木香歩、新潮文庫、400円+税
魔女と言うとどういったイメージを浮かべるでしょうか?
ホウキに乗ってるハ○ーポッターみたいなのか、蛙グツグツ魔女鍋ってぐあいかな。
この小説にはそういった魔女らしい魔女は登場しない。魔法らしい魔法も登場しない。魔女になる修行のお話だ。しかし、そのポイントは「何でも自分で決める」ということだったりする。精神的な修行な部分ばかりである。登場人物は中学生の女の子だ。
「何でも自分で決める」のは意外と難しい。未だにできないことがある。大人になってからは特にそうだ。会社に、そんなことが多い。
「何でも自分で決めることが許されない」といったところだろうけど。