特集はハッカー情勢、AppGoat、Hacker Japan 2011年7月号

今号の特集は世界ハッカー情勢2011、「今そこにあるサイバー危機」ではサイバーディフェンス研究所の名和さんがサイバー攻撃の実情などを語っています。6ページに渡り、写真4枚で登場していますよ。名和さんの話はセキュリティ業界のセミナーなどでも大人気ですね。
他にもエル・ケンタロウさんがPSNはなぜハックされたのか?やVladさんが現在のアングラ事情などを語っています。いつもの技術寄りの特集とはまた違っていいですね。


もう1つの特集は「脆弱性学習ツール AppGoatの使い方」です。AppGoatはIPAが出した脆弱性体験学習ツールで、OWASPのWebGoat的なものです。
AppGoatは日本語で提供されているのはいいのですが、問題の設定が若干難しいので初心者はちょっと…。といったことを解決する、AppGoatの解説記事です。私も執筆しています。

Hacker Japan (ハッカー ジャパン)  2011年 07月号
Hacker Japan (ハッカー ジャパン) 2011年 07月号
  • 発売元: 白夜書房
  • 価格: ¥ 1,800
  • 発売日: 2011/06/08

空想ハッカー列伝 小説「檻の中の少女」

連載中の空想ハッカー列伝は小説「檻の中の少女」を取り上げています。
自殺支援サイト『ミトラス』に登録した息子が自殺をしたが、誰かに殺されたのではないかと疑っている老夫婦が、サイバー探偵に犯人を突き止めてもらいたいという依頼から始まります。
著者の一田和樹氏はハッカージャパンで連載中の漫画「オーブンレンジは振り向かない」の原作もしている方です。セキュリティ業界に関わりの深い氏の小説だけあって、NISC(内閣官房情報セキュリティセンター)が登場したり、オススメのアンチウイルスソフトがESET社製のものだったり、私が編集長を務める『ScanNetSecurity』も登場します。
さらにサイバーディフェンス研究所という実在のセキュリティ企業が登場し、そこに所属するエストニア出身のエンジニアであるラウリ氏が実名で登場したりします。セキュリティ技術や企業などを少しでも知っていると3倍ぐらいおもしろく読めますよ。

檻の中の少女
檻の中の少女
  • 発売元: 原書房
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2011/04/22