Hacker Japan (ハッカー ジャパン) 2009年 07月号
ハッカージャパン2009年7月号が発売中です。
特集「クイズではじめるハッカー養成講座」
今月号の特集は「クイズではじめるハッカー養成講座」で、
私は初級編の「ネットワーク基礎知識」を執筆しています。
担当分は8ページ、各ページに1問で計8問が割り当てられています。
本来は幅広いネットワークの分野から、8問だけを選ぶのに悩みました。
結果的に以下の問題を取り上げています。
「アレの方が重要なのに」という声もありそうですけど…。
ご当地セキュリティ勉強会ガイド2009
いわゆる勉強会ブーム[要出典]らしいので、
全国各地のセキュリティ勉強会を
北は北海道から、南は沖縄まで紹介しています。
果たして、セキュそばの全貌は明らかに…
世界空想ハッカー列伝 映画『間諜X27(原題:Dishonored)』
連載37回目の今回は、映画『間諜X27(原題:Dishonored)』です。
1931年の映画で、マレーネ・ディートリッヒ演じる娼婦がX-27と呼ばれるスパイとなり、
敵の将校を捕らえるが、愛してしまい最後には逃がしてしまうというメロドラマ風スパイ映画です。
ラストシーンで彼女が処刑されるシーンがとても印象的な一作です。
X-27は、実在の女スパイ「マタ・ハリ」がモデルだと言われています。
本作では、楽譜を使った暗号が登場します。
簡単な換字式暗号で、文字の出現頻度分布で解ける程度のものですが、
楽譜が読めない人には、ただの音符にしか見えませんよね♪
映画では、弾いてみるとでたらめの旋律を奏でたので暗号文だと見破られました。
ちなみにCODEGATE2009 CTF予選で、暗号解読問題として
「COSMOS」と題された楽譜が登場したようですが、
CTFプロジェクトチームは換字式暗号だと気が付かず相当苦戦したようです。
きっと本作を見ていれば解読できたことでしょう。
用語解説
連載中の用語解説では「localhost」と「クラウド」を取り上げています。
今月号でもっと注目する用語解説は、誌面下部にちょこっとだけ書かれている
「はみだしセキュリティ用語解説」です。(私が書いたのではありませんけど)
一見まともな用語解説ですが、必ずオチが付いているという特徴があります。
たとえば、「バッファオーバーフロー」の解説は
メモリのデータがあふれてプログラムが暴走すること。 「あ… そんなおっきいの入らないよぉ…(データが)」から 「らめぇ! あふれ… あっ… ぁあん!(バッファが)」で 「いやっ… 壊れちゃうぅぅぅ!(メモリ領域が)」という流れ。 (原文ママ)
たしか、10年前の創刊号でも同じようなネタがあったはず。