基礎からわかる情報リテラシー

「連休に田舎に帰ったときに、お母さんに情報リテラシーを!」というテーマがあったので、参考になりそうな本を(タイトルだけで選んでAmazonポチっとして)いくつか読んでいたウチの一冊です。
Windows系OSが中心に説明されていますが、時折MacOSUNIXの説明もでてきます。話がすっごくワープするので、気になった中身のご紹介。

基礎からわかる情報リテラシー―コンピュータ・インターネットと付き合う基礎知識

基礎からわかる情報リテラシー―コンピュータ・インターネットと付き合う基礎知識

1.1 コンピュータとのつきあい方:コンピュータを操作するときの姿勢や、ディスプレイの明るさとか、タッチタイピングをマスターした方が疲れませんといったことから始まっています。この1章は、コンピュータの起動や終了の仕方など、コンピュータ入門といった様相を呈しています。1章を見ると、かなりの入門書だというように見える。
2.2 xyzzy:2章は文字入力の章です。2.1でUnicodeCP932の話に触れて、2.2ではメモ帳は不便なので、xyzzyをインストールしましょうという話に進んでいます。xyzzyってそんなにメジャーだったのかしら。いきなり敷居がぐっと上がった感じ。2.4ではUNIXテキストエディタとして《最強のエディタと言われるEmacs》などが紹介されている。
3.1 Webとは:ブラウザの使い方かと思いきや、話はそこそこに《他サイトからのリンクも必ずしも正確とは限りません》といった、流行りのそっちのお話しに行く。《ファイルをダウンロードするときは、信頼のできるサイトかどうか確認しましょう。》というわけだけど、確認の方法まではわからずじまい。3.2からのメールも最初はメールの書き方といったマナーの話だけど、同じノリですすんで《エンコーディングに注意》という、ちょっと難易度高めの話で締めくくっている。
4章から7章まではペイントやOffice製品の簡単な使い方が紹介されていて、《よいプレゼンテーションのしかた》として《スライドを読まない》、《アニメーションに頼らない》といったところまで教えてくれる。
8.4 サーバーへのアップロード:8章はWebによる情報発信という章で、FTPやSCP!も紹介している。最近はSCPでアップロードするのが個人でも普通なのかしら?ソフトはWinSCPを紹介していた。この後の9章は情報の調べ方として、Google検索などを紹介に続いている。
10 コンピュータとネットワーク:学校でやった情報処理の授業を思い出した。ビットとかバイトの話、CPU、主記憶装置、補助記憶装置などもでてくる。次の節では、ディザリングの話がでてきた。10.4ではネットワークの仕組みとして、TCP/IPもでてくる。グローバルIPアドレスとか、MACアドレスといった話ぐらいまでは説明している。
11 情報とセキュリティWindows Updateを実行しようから始まり、拡張子を表示する話に進む。ウイルス対策ソフトを進めて、フォルダを《暗号化しよう》と締めくくる。
12 情報と社会:この章は法律の説明のようです。知的財産権個人情報保護法不正アクセス禁止法を紹介し、著作権法にページを割いています。
13 プログラミングJavaScriptを題材にプログラミング言語のお勉強です。《イベント駆動型 (イベントドリブン)》といった用語まででてきます。勉強になりました。最後の《13.7 これから》では、《C, C++, Fortran, Java, PHP, Ruby》の習得がオススメされていますよ。

情報リテラシーの習得ってすっごく困難な道のりに感じた一冊でした。こういうなのってまとめるの難しいでしょうね。
書いている方が大学の教授のようで、きっと授業の教材をまとめたのだと思います。全部で13章なので、週1で、3ヶ月分ぐらいの講義でしょうか。この本を教科書にして、授業を受けるといったことを想定して出しているのかもしれません。そう思った瞬間に納得した、あぁなるほど。